花園渓谷は花園花貫県立自然公園に指定されており、シャクナゲの群生地があり、春のシャクナゲ、夏の新緑、秋の紅葉スポットとして有名です。周囲は白亜紀の阿武隈花コウ岩と阿武隈変成岩の硬い岩石からなっており、県の指定文化財に認定されている七ツ滝をはじめ、数多くの滝が存在します。

花園神社

花園花貫県立自然公園に指定されている花園川上流一帯の渓谷が花園渓谷で、麓には花園神社が建ちます。

花園神社拝殿前には2本の樹齢600年を数えるコウヤマキが自生します。コウヤマキはコウヤマキ科をつくる日本固有の針葉樹で、8千万年前の北海道の中生代の白亜紀の地層から化石が見つかっています。中生代には北アメリカやユーラシア大陸北部で広く分布しましたが、大氷河時代に日本と韓国済州島以外では消滅した貴重な植物です。

七つ滝

七つ滝は、花園神社からさらに奥山へ進み、花園山付近に源を発する花園川の浸食によって作られた高さ約60mの滝です。そのほかにも花園渓谷一帯には、与四郎の滝、落雲の滝、千猿の滝、箱滝があり、趣の異なった滝巡りも楽しめます。

千猿の滝

花園渓谷の上流部に位置する猿ヶ城渓谷にある滝で、その昔に命かながら逃げてきた落ち武者がこの地に身を隠したとき、たくさんの猿たちがやってきてクルミやアケビなど食料を運び落ち武者を助けたという。

亀谷地湿原

新緑の森の湿原から湧き出るように咲くミズバショウがご覧いただけます。テラスが整備され、ここから観る群生はとても可憐で美しいものがあります。

北茨城市へのアクセス

お車で
  • 常磐自動車道 三郷ICから北茨城ICまで約1時間30分。
鉄道で
  • JR常磐線特急で上野から磯原駅まで約2時間。